グランドスタッフになるには?

社会人ノウハウ

華と呼ばれるエアライン業界。中途採用でグランドスタッフになるにはどうしたら良いか?入社したらなにをするのか?どんなライフワークになるのか紹介します。

どうしたらグランドスタッフになれる?

結論は2通りあります。1つはJALやANAのような航空会社に就職すること。

しかし倍率の高い新卒か、中途採用の場合は業界経験者でないと難しいです。なぜかというと入社してからの覚える業務は膨大で、一人前になるまでに時間がかかります。しかし「どうしてもあの制服を着たい!」という強い望みがあるなら、航空会社に就職を目指しましょう。

もう1つはハンドリング会社に就職すること。主に外資のハンドリングを航空会社に変わって行う会社のことです。例えばエミレーツ航空の成田路線に、わざわざ本拠地のアラブからスタッフを成田に住まわせて業務することはないですよね。業界未経験で中途採用の方は圧倒的にこちらがおすすめです。1つの会社で何社ものハンドリングを請け負っている事や、空港ラウンジの業務も併せて行う事もあるので、いろんな会社や部署で働く機会があります。

異業種からの転職は難しい?

結論:まったく問題ありません。私の同僚の子は高卒で工場勤務→ワーホリ帰りというキャリアの女性もいました。ハンドリング会社は個人のバックグランドよりも、入社後のやる気と、ポテンシャルを買ってくれるのでキャリアが合否に左右することはあまりありません。

グランドスタッフはどんなライフスタイル?

結論:所属するエアラインチームの便の時刻で決まります。私の経験を基に話すと、夜発と朝発のチームに所属していた経験があります。22時発のフライトチーム時代は出勤は13:30-22:00で、残業があればあっという間に深夜に帰宅、起床は11:00で正直ライフスタイルの管理が大変でした。

朝発のチーム時代は朝4:45起床の15:30帰宅の超健康的なライフスタイルでした。仕事終わりインどこへでも行けて、帰宅後に時間のゆとりがあり私には朝のチームの方がフィットしていました。このように担当する部署でライフスタイルは大きく変わります。

入社したらまずぶつかる壁

1つめはスペルコードを覚えること。例えばアルファベットの「A」を指すとき「エー」とは言わず航空業界では「Able」または「Alpha」といいます。AからZまでをキッチリ暗記し口頭で早口で言われてもキャッチアップできるよう訓練を行います。

2つめは世界の空港の3レターを覚えることです。 例えばドバイならDXB サンフランシスコならCFOと表記します。私は入社時代に130問テストがあり、5点以上は不合格で現場に立てないという鬼門のテストがありました。現場に立つ前に覚えなければならないことが沢山あります。

上記は現場に出るまでに頭に入れておかなければなりません!

面接では何を聞かれるの?

私がハンドリング会社に就職したのは19歳の新卒であったため、中途採用から転職を考えている方はあまり参考にならないかもしれません。主に聞かれたこと、掘り下げて聞かれたことは「なぜ羽田空港ではなく成田なのか」「今までのチームワークで活躍したこと」 英語での面接は「あなたの強み」でした。

女性だらけの環境はどうなの?

これはすべての会社に共通することですが配属部署によります。私が最初に所属していたチームはベテラン層が多いが故に業務に不慣れな新人に非常に厳しいチームでした。9人ほど新卒で同期がいましたが残ったのはたった2人でした。次に所属したチームは前述とは打って変わって仲のいい雰囲気の良いチームでした。1番激務なチームにもかかわらずメンバーみんなが分け隔てなく良くしていたチームでした。ですが両社ともに共通していたことは業務が1人前にこなせるようになってからチームメンバーとして認められる傾向はあります。

空港で出会いはあるの?

正直気になるところですよね!これは成田空港で働いていた私の個人的な感想ですが、出会いはあまり期待しない方が良いかと思います。業務中のお客さんとの出会いは忙しすぎて難しいと思います。どちらかというとCAさんとのイメージですね。実際、整備場や貨物では男性の割合が多いですが関わる機会が業務上ほとんどありませんし、忙しすぎて世間話をしている時間なんてありません。そして既婚男性が多いのが印象です。当時マッチングアプリにも登録しておりましたが、空港と言っても狭い世界です。顔見知りの空港勤務の男性からメッセージがきてそれ以降すれ違うたびに気まずい経験があるので、あまり顔出しし過ぎるのもおすすめできないのが難しいところです。

最後に

昨今はインバウンドの強化で空港業務も人手不足をよく聞きます。自動化やAIに変わられるなどの懸念点もありますが、やはり人間でないとつとまらない業務もまだまだたくさんあります。非常にエキサイティングな業界ですよ!

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